スタッフ

監督     中江 功
       1963年東京都生まれ。フジテレビ入社
       映画では、本作が初監督作品となる。

音楽     ENYA 「Themes From Calmi Cuori Appassionati」より
             Wild Child
ENYA


       音楽にも強いこだわりを見せる中江監督は、アイルランドの歌姫

       ENYAの名曲を大胆にフィーチャーする一方で、順正とあおいの

       再会を盛り上げるオリジナル曲を書き下ろし、フルオーケストラで

       録音する熱のいれようだ。
       「僕はチエロの音が好きなんですよ。連ドラでもチエロの曲を作る

       んですが、重厚すぎてオンエアで使うことはあまりなかったんです

       。 今回はメインの曲がチエロだったので存分に使えました。
       作曲を依頼して最終的に6曲からソロでもオーケストラでも成立

       しそうな1曲を選びました。今回のサントラは客のいないオーチャ

       -ドホールで、実際に映像に合わせて約70人のフルオーケストラ

       で録音したんです。ーーーーー」

       映画は”Blu青”でも”Rosso赤”でもない。
       「冷静と情熱のあいだ~Viola紫」です。-監督:中内功ー

原作     二人の作家が交互に執筆し、ひとつの恋愛小説を描くーーー。
       このかつてない新しいスタイルを持った小説は、「月刊カドカワ」

       連載当初から話題を呼び、99年10月に単行本が発売されるや、

       赤い装丁の「Rosso」と青い装丁の「Blu」はセットで飛ぶ

       ように売れ、現在までに80万部を超えるベストセラーとなってい
る。
       
        
       江国 香織 あおいの「Rosso」 1964年生まれ
       辻  仁成 順正の「Blu」    1959年生まれ

       
          「阿形順正は、私のすべてだった。
          あの瞳も、あの声も、ふいに孤独の陰がさすあの笑顔も。
          もしもどこかで順正が死んだら、私にはきっとそれがわかる
          と思う。どんなに遠く離れていても。
          二度と会うことはなくても。」---Rosso

   「いつのまにか覚悟ができていた。そんなふうに思った。きょうここに来ることを、いつ決めたのかと訊かれれば、十年前にとこたえるほかにない。
 ドウオモは街の中心にあった。
 街の狭さに比して大きすぎる、その圧倒的な量感と、時の流れの如実に刻まれた色大理石の壁。くすんだ、やわらかなピンクとみどりという色合いにもかかわらず、寡黙で男性的に思える。大きいのに、静かだ。
 ---フィレンツエのドウオモは愛しあう者たちのドウオモよ。」---Rosso       
       
   



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